
由志園花木部がある、松江市八束町は“大根島”と呼ばれており、近年CM等にて有名になった江島大橋、通称“ベタ踏み坂“がある江島と中海に浮かぶ2つの島から成ります。大根島と隣接する江島は同一の火山島で、今から約20万年前、火山活動によってできました。島の土台は度重なる噴火により薄い溶岩層が重なって出来たものです。その火山灰土質が、牡丹や高麗人参の栽培に適しており、約300年前に全隆寺住職が遠州(静岡県)の秋葉山へ修業に訪れた際に、牡丹を薬用として持ち帰り境内に植えたのが、大根島の牡丹の始めと伝えられています。その後、島内の農家に普及し、研究が重ねられて新しい品種が作られ全国一の産地に発展しました。現在では約150種類の牡丹が栽培されており、海外にも輸出されており大根島の牡丹は世界に知られるようになりました。
毎年4月下旬から5月中旬までは牡丹が色とりどりの大輪の花を咲かせ、日本国内を始め、海外より多数観光客が訪れます。由志園花木部が隣接する、「日本庭園 由志園」では温度、湿度、日照管理により、一年中牡丹を花をご覧頂けます。